ゴム・プラスチック加工会社に個人で加工を依頼するためのヒント

個人の方がゴムやプラスチックの加工を加工会社に依頼したい場合のヒントをまとめてみました。

価格面

ゴム・プラスチック製品は、安価な物も多いので、依頼で作っても案外安く作れるだろうと誤解されている方もいらっしゃるようです。
「家電品など大量生産された製品の一部のゴム・プラスチック部品が壊れ、メーカーにも在庫が無いので、同じ物が欲しい」
という場合、シンプルな形状なら安価に作れる可能性も無くはありませんが、ほとんどの場合、非常に高価になる可能性が有ります。

ゴム・プラスチック製品が安く購入できる理由

はじめに、ゴム・プラスチック製品がなぜ安価で購入できるのかを考えてみましょう。これは、大量生産によるコストダウンが大きな理由です。例えば、ある1つのゴム・プラスチック製品を作るために金型を作ったとします。その金型ができれば、何千、何万という同じゴム・プラスチック製品を作ることが可能です。1つあたりのコストは、その金型代を製品の数で割った値になるため、製品を大量に作れば作るほど1つあたりの価格は下がっていきます。100万円の金型を作っても100万個の製品を作れば、製品1個あたりに含まれる金型代は1円ということになり、製品価格への影響は小さくなります。

しかし、1つだけ作りたい場合はどうでしょうか。その場合でも、まず金型を作るための費用が発生します。そして、その金型で作る製品は1つだけ。その結果、その1つの製品には全ての金型代がかかるわけです。なので、1つしか作らないゴム・プラスチック製品は、大量に作るものに比べてとても高価になります。

図面を作るのにも費用が掛かる

また、製品を作るには図面が必要です。図面の作成にも時間と労力がかかります。この図面があるからこそ、正確な形のゴム・プラスチック製品を作ることが可能になるわけです。これにも技術者の時間とスキルが必要となるため、費用がかかります。

1個作るだけなら3Dプリンタで作れば安くなるのでは

3Dプリンタなら金型が要らないので安く作れるのではないかとお考えの方もいらっしゃいますが、3Dプリンタで作成する場合は、まず3Dデータを作成する必要があります。この作業も専門的な知識とスキルを必要とします。そして、3Dプリンタ自体も高価な機械ですから、その使用料も含めてコストが発生します。

1つでも大量生産でも差が出ないケース

ところが、1つでも大量生産でも金額に差が出ないケースもあります。それは手作業で作る場合や、既存の部品を組み合わせて新たな製品を作る場合です。これらの場合、特別な金型や3Dデータの作成は必要ありません。しかし、手作業には時間と労力が掛かるので、必ずしも安価とは限りません。

比較的安価に作ることができるケース

板、パイプ、棒などの材料を加工する場合は、金型を使う場合よりも、比較的安価に作成することができます。ただし、人による作業で作成するため工賃が掛かりますから、大量生産品のような価格での製造はできませんし、複雑な形状を作成することはできません。

ご依頼いただく場合に必要な情報

  1. ただの長方形の切り板でしたら寸法だけで十分ですが、そうでない場合、形を言葉だけでお伝えいただくのは結構難しいものです。手書きでも良いのでスケッチを書いてお送りいただけるとご依頼がスムーズに進みます。
  2. ゴム・プラスチックと一言で言っても、多くの材料が有りますので、ご希望の材料をお知らせください。何を使ったら良いか分からない場合は、用途や使用条件をお知らせください。

お問い合わせ

上記に述べた以外にも加工方法は有りますので、この記事の内容では判断が付かないようなケースは、お気軽にご相談ください。

プラスチック、ゴム製品の
お見積依頼、お問い合わせはこちらから

✆ 052-505-8620

フォームからのお問合せ

© 2024 キクイパッキン 株式会社